夏期講習で行ったこと ※中学生の定期テスト編
夏期講習お疲れ様でした!
長いようで短い1ヶ月半が過ぎましたが、みなさんは思うように学習ができたでしょうか?
今年は近隣の全ての中学校で夏休み明けに定期テストがあったため、今年のPASSFINDの夏期講習は、例年以上に盛り上がりを見せました。
実際に何をおこなったのか、簡単に紹介したいと思います。
数学
今回の数学の試験範囲はどの学年ともに、2つの単元が主な内容です。
・計算
・文章問題
中学2年生限定で、グラフが単元テストに入りました。
計算
計算分野の点数を向上させることが目的であるのはもちろんですが、これから学習する文章問題・グラフ問題で苦労しない計算力を身につけなければなりません。
教室では、正確性と四則演算を意識することを目標に指導にあたりました。
正確性
正確性の目標は、正答率100%です。
練習の段階では、10問あったら10問連続で正解するまで、繰り返し解き直しをしてもらいます。1問でも間違えた場合は、再度10問を解き直してもらいます。
正答率90%では不十分です。計算ルールが曖昧なままでも、90%の正答率は取れてしまうからです。
間違えた際は、生徒のノートを見て何が原因かを詳細に分析いたします。といっても、大体間違える箇所は絞られます。
- -2(x-y)などのマイナスを含む分配
- 代入
です。
マイナスを含む分配に関しては、全学年共通に練習したのは、途中計算を書くことです。
上記の例だったら、
といった具合です。途中計算に関しては、なるべく書くように指導しておりますが、強制まではしておりません。書く量が増えると、書き間違いやミスのリスクが上がるためです。ただ、このマイナスを含む分配だけは全員に書くように指示しております。
ただ、中学1年生にはこれでも足りません。そもそも分配自体に慣れていないので、
と言うように、ーの処理を間違えてしまうからです。では中学1年生はどのように対応したかというと以下の通りです。
このように、マイナスを○で囲み、分配の矢印を書かせました。自分がどんな計算をしているのかを視覚化→認識させて、計算ルールを覚えてもらうためです。
間違える原因はケアレスミスであり、意識せずに取り組むと、どこかでまた間違えてしまい、満点を取ることができません。ですから、上記のアドバイスをしっかり実行することで、計算の正確性が向上するのです。
四則演算の意識
正確性の最後の文章にも関係あるのですが、計算ルールをしっかりと認識してもらうことを意識させました。
今自分は何算をやっているのか。そしてその計算をすると、計算結果はどうなるのか。当たり前と言えば当たり前ですが、案外できません。
例えば
の◻️に何が入るかを質問すると、ほとんどの生徒が4と答えられます。
一方
をいきなり質問すると、4と答える生徒が結構おります。中学1年生なら50%弱くらいでしょうか。
なぜこうなるかというと、目の前の式を見ているのではなく、過去の経験から
1,4,✖️が並ぶと,1に何を掛ければ良いかを聞かれている
もしくは、
4→1の変化は割り算を聞かれている
と判断してしまうからです。
目の前の数式を見ているのではないんです。過去の経験から同じような問題を検索しているイメージです。これでは、少し普段と違った問題は高確率で間違えますし、今後学習する文章問題で大きな苦戦をしてしまいます。
そのため、数学が苦手な子に関しては、これは何算?と言う問いかけを何度も何度も行い、今目の前の問題を「見て」判断する習慣をつける勉強を行いました。
この習慣をつけるは、どうしても映像授業では難しいので手間暇をかけてじっくり行いました。夏休みだからできたことです。
以上が、計算についてです。
計算力と一口に言っても、ただ計算練習をさせる授業はいたしません。
間違えた原因はなんなのか?どんな力を伸ばしたいのか?しっかりと目的意識を持って生徒たちの力を伸ばしていきます。
次回は、文章問題についてです。来週の頭までにはまとめようと考えておりますので、ご期待ください。
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