中学生の成績の見方<特に数学>
最近内部向けの記事ばかりで申し訳ございません💦
夏期講習も落ち着いたので、ブログも少しづつ更新してきます!
今回は成績の見方についてお話しします!
成績の見方を学ぶ理由
自分の現在位置を知る。
自分の実力を伸ばすためには、必ず自分の現在位置を知る必要があります!
今自分はどのくらいの成績なのか大切ですが、それ以上に大切なのは、
勉強した成果が出ているのか?
です。自分がこのままの勉強して大丈夫だろうか?それとも改善したほうがいいのか?を成績は教えてくれます。
データ分析の基礎
正直私が成績の見方にこだわるのはこっちが本命です(笑)
これからの社会、データをもとに物事を判断する能力が必要不可欠です。コンビニの商品だって、過去の売り上げと、その日の天気、気温(最高気温と最低気温の差)、曜日などの関係性を見て売られています。
余談ですが、夏のアイス。暑いと食べたくなりますよね。そのアイスですが、アイスクリームが一番売れるのは22度前後、それ以上気温が上がると氷菓子系の方が売れ始めるそうです。あんまり気温が高いとアイスクリームはどんどん溶けて悲惨な結果になるんですよね(笑)
話を戻して
成績って一番身近なデータなんですよね。それを正しく分析することによって、その基礎に触れることが出来たらいいな~って思っています。
しかも何がいいって、完全に自分事なんですよ。高校とか大学でデータを扱っても正直自分とは関係なくて「やる意味あるの?」って疑問を持つ人も多いかと思います。
ただ成績は違いますよね!分析が上手くいけば、志望校合格率は上がりますし、間違えれば落ちてしまうかもしれません。
定期テスト編
定期テスト全般に言えますが、特に顕著な数学を例にご説明させていただきます。
まずはこちらの表をご覧ください。
これはPASSFINDのある生徒の成績です。塾に入ったのが夏季テスト前後ですので、塾でしっかりと試験対策を行えたのは秋季テスト以降になります。
ここから読み取れることは何でしょうか?
得意不得意がわかる。
PASSFINDに入って点数が上がった!!と自慢したいのですが、残念ながら上記の表からはそれは読み取れません😢
なぜなら、春・夏・秋・冬で行われる試験の分野がだいぶ違うからです。
そのため、点数の高低はそのまま、得意不得意の分野を表しています。
中学校のカリキュラム
中学校数学のカリキュラムは、繰り返し型になっております。
具体的にまとめますと
春 | 夏 | 秋 | 冬 | |
中1 | 計算 | 方程式 | グラフ | 図形 |
中2 | 計算 | 方程式 | グラフ | 図形 |
中3 | 計算 | 方程式 | グラフ | 図形 |
って感じです。
それぞれの分野を3分割して、中1で基礎、中2で標準、中3で応用を学習するイメージを持ってもらえるとよろしいかと思います。
そのため、秋のグラフ分野でガクッと点数が下がった生徒が、冬のテストで図形の分野に変わってグン!って点数が上がることがあります。
グラフと図形には知識の関係性はほとんどありませんので、秋までの成績を冬のテストまで引きづることはほとんどありません。
もう一度先ほどの生徒の成績を見てみましょう!
見事に冬の成績が上がっていますね(笑)
そのため、この子は方程式の分野が一番苦手で、図形の分野が一番得意だということになりますね。
塾に入って多少なりとも効果はあるかもしれませんが、得意不得意の影響を考えると
塾のおかげだ!!
なんて言い切れません。
※弊塾でも大人の事情でインスタ等で点数アップ上げているのは許してください💦
見るべきは一年前
じゃあ何を見れば、自分の現在位置・方向性が見えるのか。
もうお分かりかもしれませんが、1年後の同じタイミングのテストです。
1年生の春のテストに比べて、2年生の春のテストが上がっていれば、素晴らしい!!ちゃんと実力が向上しています。
では、先ほどの生徒はどうでしょうか?ちゃんと成績は上がっているのでしょうか?
ほぼ全部のテストで点数を更新しています!春(計算力)に関しては、80点を超えました!
つまりこの生徒の学習方法はおおむね正しいことがわかり、今の学習法を続けていくことによって志望校合格にぐっと近づくことでしょう!
ついでに、この生徒にPASSFINDは合っていたと言ってもいいんじゃないでしょうか!
まとめ
つまり、ちゃんと成績を見るためには1年以上の長い期間が必要です。前回から上がった下がったで盛り上がるのはいいですが、必要以上に自信をもったり、逆に不安になる必要はありません。
大切なのは、去年の点数です!
さぁ今すぐ、去年の成績表を引っ張り出して今の自分の現在位置を確かめましょう!
模試は次回に回しますね。