牛久栄進高校の大学合格実績から見えてくること

こんにちは、

今回は茨城県の進学校・牛久栄進高校の2025年度入試における大学合格実績をもとに、進路指導や学習環境について考えてみたいと思います。

数字だけを見て評価するのではなく、生徒数や学力層の変化、課題量との関係といった背景にも目を向けながら、学校全体の状況を読み解いていきます。


合格者数は微減。でもその中身は?

まずは2025年度と2024年度の合格者数を比較してみましょう。

● 国公立大学合格者数
・2024年度:100名(現役97名、過卒3名)
・2025年度:94名(現役91名、過卒3名)

● 私立大学合格者数
・2024年度:932名(現役897名、過卒35名)
・2025年度:895名(現役880名、過卒15名)

合格者数全体としては、国公立・私立ともにやや減少しています。

この数字だけを見ると「少し後退したのかな?」という印象を持つかもしれませんが、詳しく内訳を見てみると、また違った景色が見えてきます。


難関私大では合格者が増加

2025年度入試では、私立大学、とくに難関私大での合格者数が明確に増えています。

  • 慶應義塾大学:1名 → 3名

  • 早稲田大学:2名 → 4名

  • GMARCH:71名 → 97名

  • 日東駒専:172名 → 202名

この傾向は、推薦・総合型選抜の枠をうまく活用しながら、それぞれの生徒が自分に合った進路を選んでいることの表れかもしれません。


生徒数の増加と学力層の変化

在籍生徒数にも注目してみましょう。

  • 2024年3月卒業生(2024年度入試):311名

  • 2025年3月卒業生(2025年度入試):318名

7名の増加がありました。

生徒数が増えているにもかかわらず合格者総数が減っているという点からは、一人あたりの合格件数が減った可能性や、進学先の分散傾向なども考えられます。

一方で、GMARCHや日東駒専といった人気私大で合格者が増えている事実は、学校全体として中堅層の学力が安定してきているとも受け取れます。


課題量は成果につながっているのか?

牛久栄進高校では、課題の量が多いという声もよく聞きます。

基礎を固める意味では非常に有効な一方で、量の多さゆえに自学の時間が取りにくかったり、自分のペースでの学習が難しいと感じる生徒もいるかもしれません。

実際の合格実績を見ると、課題をしっかり活かして着実に力をつけた生徒たちが、GMARCHや早慶といった難関私大で成果を出している様子がうかがえます。

ただ、「量をこなすこと」が目的になってしまうと、理解が浅くなったり、応用力を伸ばす余裕がなくなってしまうこともあります。


PASSFINDの取り組み

PASSFINDではこうした現状をふまえ、授業内で学校の課題や教科書の予習に取り組める時間を設けるなど、学校課題の負担を軽減できるようカリキュラムを見直しています。

牛久栄進高校の課題に不安を感じている方は、どのようなサポートができるか、お気軽にご相談ください。(宣伝はここまでです笑)


推薦・総合型の広がりと、3年間の積み重ね

今回の実績からは、これまで一般受験が中心だった学校でも、推薦や総合型選抜を取り入れる動きが少しずつ進んでいることが見て取れます。

これは今後、高校3年生だけで準備するのではなく、高校1年生からの取り組みや積み重ねがより重要になってくることを意味します。

与えられた課題にただ追われるのではなく、目的をもってうまく活用していく姿勢が求められる時代になってきているのかもしれません。


おわりに

進学実績の数字は一つの指標ですが、その背景には生徒一人ひとりの取り組みや、学校側のサポート体制、進路指導の考え方など、多くの要素が関わっています。

牛久栄進高校を志望する方にとって、今回の合格実績が進路選択の一助となれば幸いです。